「お母さん、バスケ辞めたい。」
そう言ってきたのは5年生の秋でした。
そう言われた私はどうしていいかわからず、すぐ答えを出せずにいました。
ミニバスケットボールをやっている子にとって、秋は大事な時期です。
先輩たちの引退まであと数ヶ月。
最後の大きな大会までは、あと2ヶ月ほど。
「え、このタイミングで…?」
正直、かなり戸惑いました。
まずは、息子の気持ちを聞いてみることにしました。返ってきた答えは、
「野球がしたい」
実は5年生になった頃くらいから野球に興味を持ち始めていたようです。
きっかけはまさかの「プロ野球スピリッツ」というゲームでした笑
そこから野球にどハマりした息子。
野球を中継で見るようになり、「自分もやってみたい」という気持ちがどんどん大きくなっていったのでしょう。
でも私は、できればバスケを続けてほしいと思っていました。
これまで辛いこともたくさんあったけれど、そのたびに努力して乗り越えてきたからです。
それに、6年生になれば、チームを引っ張る存在になるはずでした。
もっと活躍する姿を見たい。
そんな親としてのわがままも、正直ありました。
「6年生まで続けてみない?」
何度も話しましたが、息子の気持ちは変わりませんでした。
そのうち、練習を無断で休むことも増えてきました。
これは私だけではどうにもできないと思い、ミニバスのコーチに相談しました。
すると、
「一度、彼と話をしたいから連れてきて。」
そう言ってくださり、3人で話をすることになりました。
その時、コーチが息子にかけてくれた言葉は、今でも忘れられません。
「君がいないと試合にならない。それくらい期待している。」
その一言が、息子の心を動かしたのだと思います。
結果、6年生の引退までやり抜くことができ、無事に卒団しました。
今思うと、6年生まで続けてくれてよかったと思っています。
最後の卒団式で、本当にやり切った顔をしていました。
もし、途中で野球クラブに入っていたなら、低学年からやっている子との差に苦しんだかもしれません。
バスケで培った体力や走力は、今の野球にも確実に生きています。
中学では、走る速さを評価され、1番バッターを任せてもらえるようになりました。
本人もバスケを続けていてよかったと思っているようです。
毎日のトレーニングや素振りを欠かさないのも、野球を本当に楽しんでいるのも、あの時我慢してやり切った経験があるからかもしれません。
最後までやり抜くこと。
その大切さを、身をもって学んでくれたことが、何より嬉しいです。
もちろん、辞めることが悪いわけではありません。
でも、あの時の息子にとっては、「続ける」という選択が、今につながる大切な経験になりました。
これからも、いろいろなことに挑戦し、最後までやり抜く力を育てていってほしいと思います。
今日はここまで。これからもスポーツ育児について発信していきます!
ありがとうございました!

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